踊るしあわせ

「ショーが続くと真面目な性格で振付を何度も何度も練習するのでダンスが少しうまくなる」
それは確かに事実なのだけど、そうなるといつになっても苦痛な部分が変わらない。

クラシックピアノで育ったせいか、レールに乗ってないものは苦手。模範があって正解があればいいのにっていつも思う。クラシック音楽ももちろん奏者によって表現方法が違うし、だから聴こえ方も違う。でもアドリブがない。そこがクラシックで慣れていた私にとってはストリートダンスにどっぷり足を付け込みながらもいつまでたっても根本的に悩んでいたんです。
心の中のどこかで「ソロ(フリー、アドリブ)がなければいいのに」って。
それがストリートダンスの醍醐味なのに実はそう思っていたなんて言えるわけがありません。
人のソロの時間がつまらないわけでは決してないです。あくまでも自分がソロをやるのが苦で苦で。
自分がソロを踊り出すと自分に幻滅します。ダンスのセンスのなさを思い知らされる気がして。
正直なところこの気持ちが変わってきたのは、ここ数年のこと。人がたくさん見にくるようなところでもう20年近くショーをさせてもらっているけれど、ソロが楽しくなってきたのは、本当にここ数年。遅いというか、偽ストリートダンサーですね。

年齢を先に言うことは自分に限界を作ることと同じ気がして言うのが大嫌いなのですが、40を超えて今が一番ダンス楽しいです。
本当の意味で体中でダンスする喜びを今更知ったせいか、今が一番体が調子良い気がします。
最近はフリースタイルの練習もよくします。音楽を流し、とにかく感じるままに踊る。昔は15秒すら苦痛でした。今でももちろんノレない音楽だと全然ダメだけど、よっぽどでない限り30秒は持ちます(笑)
そんなだった私がこの動画みたいに4分20秒フリーで踊り続けてるとはなんとも感慨深い!よかったら見てやってください。

ダンスに出会えて本当に幸せです。
私のダンスを好きだと言ってくれる方々、私のレッスンを楽しみにしてくれている生徒たち、こんな私と一緒に踊ってくれた歴代の仲間たち、私のダンスをいつも楽しみにしてくれるアメリカの母、その都度的確なアドバイスをくれる先生や憧れの人、私に飴と鞭と刺激をくれてモチベーションを向上させ続けてくれるかけがえのない同志、そして過剰評価して私を常に褒めちぎり一番近くで応援してくれる夫、他、感謝して止まない人がたくさんいます。
ありがとう。

いつまで踊れるかわからないけれど、踊れる限り、踊っていたい。